
チームビルディングにMBTIを活かすコツ【2025年版・企業向け完全ガイド】
「チームのコミュニケーションがうまくいかない」「メンバーの強みを活かせていない」そんな悩みを抱えていませんか?
実は、MBTI性格診断を活用することで、チームメンバーの違いを理解し、多様性を強みに変えることができます。
この記事では、企業のマネージャー・人事担当者向けに、MBTIを効果的なチームビルディングに活用する方法を、実践的なステップとワークショップとともに詳しく解説します。
この記事で分かること
- チームビルディングにMBTIを活用するメリット
- 具体的な導入ステップと実施方法
- 16タイプ別の役割とチーム貢献
- すぐに使える実践的ワークショップ
読了時間: 約12分
目次
なぜチームビルディングにMBTIが有効か
チームが抱える3つの課題
課題1: コミュニケーションの齟齬
よくある問題:
- 伝えたつもりが伝わっていない
- 会議で意見が対立する
- 報告・連絡・相談のズレ
原因: 性格タイプによるコミュニケーションスタイルの違いを理解していない
課題2: 役割分担の不適切さ
よくある問題:
- 得意なメンバーに仕事が偏る
- 苦手な業務でメンバーが疲弊
- チーム全体のパフォーマンス低下
原因: メンバーの強みと弱みを把握できていない
課題3: チームの一体感不足
よくある問題:
- メンバー間の信頼関係が薄い
- 協力し合う雰囲気がない
- 心理的安全性が低い
原因: お互いの違いを受け入れる文化がない
MBTIを活用する6つのメリット
メリット1: 相互理解の深化
具体的効果:
- 「なぜあの人はそう考えるのか」が分かる
- 違いを欠点ではなく個性として認識
- 心理的安全性の向上
事例:
Before:
「Aさんは会議で意見を言わない。やる気がないのでは?」
After(MBTI理解後):
「Aさん(INFP)は内向型なので、じっくり考えてから発言する。
事前に質問を共有すれば、深い洞察が得られるはず」
メリット2: 適材適所の実現
各メンバーの強みを活かした役割分担ができます。
チーム内の役割マッピング例:
| 役割 | 適したタイプ | 理由 | 
|---|---|---|
| 戦略立案 | INTJ, ENTJ | 長期的視点、論理的思考 | 
| アイデア創出 | ENTP, ENFP | 創造性、柔軟な発想 | 
| 実行管理 | ISTJ, ESTJ | 計画性、組織化能力 | 
| 調整・サポート | ESFJ, ISFJ | 協調性、気配り | 
| 問題解決 | INTP, ISTP | 分析力、技術力 | 
| モチベーター | ENFJ, ESFP | 人を動かす力 | 
メリット3: コンフリクトの建設的解決
対立の原因が「性格の不一致」ではなく「視点の違い」だと理解できます。
対立の構図:
判断型(J)vs 知覚型(P)
J: 「なぜ期限を守らないの?」
P: 「まだ情報が足りないから、もう少し待ちたい」
↓ MBTI理解後
J: 「Pタイプは柔軟性重視。期限の重要性を共有しよう」
P: 「Jタイプは計画重視。途中経過を報告しよう」
メリット4: 多様性の価値化
異なるタイプを組み合わせることで、チームの総合力が高まります。
補完的チーム構成:
- 分析家(NT): 戦略・論理
- 外交官(NF): ビジョン・人間関係
- 番人(SJ): 実行・安定
- 探検家(SP): 柔軟性・即応
メリット5: 育成計画の個別最適化
各メンバーに合った育成方法が明確になります。
例:
- 思考型(T): 論理的フィードバック
- 感情型(F): 共感的アプローチ
- 感覚型(S): 具体的な手順
- 直観型(N): 全体像と可能性
メリット6: リモートワークへの適応
2025年現在、リモート・ハイブリッドワークが一般化。MBTIは距離があっても相互理解を深めるツールとして有効です。
導入ステップと準備
ステップ1: 準備フェーズ(実施前1-2ヶ月)
1-1. 目的の明確化
チェックリスト:
- 何を改善したいか?(コミュニケーション?役割分担?)
- 誰が対象か?(部署?プロジェクトチーム?)
- いつまでに実施するか?
- 成果をどう測定するか?
1-2. 経営層・マネージャーの合意
必要なアクション:
- 提案資料の作成(目的、方法、期待効果、コスト)
- 経営会議での承認
- 予算の確保
1-3. ファシリテーターの選定・育成
必要な人材:
- MBTI認定資格保持者(理想)
- または、十分な知識を持つ人事担当者
- 外部コンサルタントの活用も検討
ファシリテーターの役割:
- ワークショップの設計・進行
- 診断結果の説明
- 質疑応答・相談対応
1-4. 診断ツールの準備
選択肢:
- 公式MBTI診断: 最も信頼性が高い(有料)
- オンライン診断サービス: 手軽で低コスト
- 簡易版診断: 無料だが精度は低め
推奨: 予算があれば公式診断、予算が限られていればオンライン診断サービス
ステップ2: 実施前準備(1週間-1ヶ月前)
2-1. 参加者への事前説明
説明すべき内容:
- MBTIとは何か
- チームビルディングでの活用目的
- 診断の受け方
- プライバシーの保護
- 参加の任意性(強制しない)
メール例文:
件名: チームビルディング研修のご案内
皆さま
お疲れ様です。○月○日に、MBTI性格診断を活用したチームビルディング研修を実施します。
【目的】
チームメンバー相互の理解を深め、より効果的な協力体制を築くため
【内容】
1. MBTI診断の受検(事前・約15分)
2. ワークショップ(当日・3時間)
   - 診断結果の共有(任意)
   - グループワーク
   - チーム行動計画の作成
【参加】
任意ですが、チーム全体での参加を推奨します
診断結果の開示は個人の判断に委ねます。
ご質問があれば、人事部までお問い合わせください。
2-2. 診断の実施
タイミング:
- ワークショップの1週間前までに完了
- 結果を事前に本人に通知
注意点:
- 業務時間内に実施(任意の場合も)
- 静かな環境で集中して回答
- 正直に答えるよう促す
2-3. ワークショップ会場・資料の準備
会場要件:
- 全員が座れる広さ
- グループワーク用のテーブル配置
- プロジェクター・ホワイトボード
必要資料:
- 参加者用ハンドアウト
- 16タイプ説明資料
- ワークシート
- ペン・付箋
ステップ3: ワークショップ当日(3-4時間)
3-1. オープニング(30分)
内容:
- アイスブレイク
- 本日の目的と流れの説明
- グラウンドルール設定
- 安全な場であること
- 尊重し合うこと
- 守秘義務
 
3-2. MBTI基礎レクチャー(30分)
説明内容:
- MBTIの4つの指標
- 16タイプの概要
- 良い・悪いはない(多様性の価値)
- 診断の限界(完璧ではない)
3-3. 自己紹介・結果共有(30分)
方法:
- 各自が自分のタイプを共有(任意)
- そのタイプらしいエピソード紹介
- 「自分の強み」を1つ宣言
ファシリテーターの役割:
- 心理的安全性の確保
- 開示を強制しない
- ポジティブな雰囲気作り
3-4. グループワーク1: 違いを知る(40分)
ワーク内容: 同じ指標(例: E/I)ごとにグループを作り、以下を話し合う
テーマ:
- 「私たちが仕事で大切にすること」
- 「ストレスを感じる場面」
- 「効果的なコミュニケーション方法」
発表: 各グループが全体にシェア
効果: 違いを視覚化し、「だから噛み合わなかったのか」と気づく
3-5. グループワーク2: 補完し合う(40分)
ワーク内容: 多様なタイプが混在するグループを作り、仮想プロジェクトを計画
お題: 「新商品のローンチプロジェクト」
役割分担:
- 戦略立案
- アイデア創出
- 実行計画
- リスク管理
- チーム調整
各自の強みを活かして役割を決め、計画を作成
効果: 多様性が強みになることを体感
3-6. チーム行動計画作成(30分)
内容: 今日の学びを実務に活かすための具体的行動を決める
フォーマット:
【チーム行動計画】
1. コミュニケーション改善
   - 具体的行動:
   - 開始日:
   - 担当:
2. 役割分担の見直し
   - 具体的行動:
   - 開始日:
   - 担当:
3. 定期振り返り
   - 頻度:
   - 方法:
3-7. クロージング(20分)
内容:
- 各自の感想シェア
- 次回アクションの確認
- Q&A
ステップ4: フォローアップ(実施後)
4-1. 1週間後: 振り返りミーティング
確認事項:
- 行動計画の進捗
- 実践してみて気づいたこと
- 困っていること
4-2. 1ヶ月後: 効果測定
測定項目:
- チームコミュニケーションの改善度(アンケート)
- 心理的安全性スコア
- 業務効率の変化
- メンバー満足度
4-3. 継続的活用
具体的方法:
- 新メンバー加入時にMBTI共有
- 月次ミーティングでタイプを意識した運営
- 1on1でMBTIを話題に
実践的ワークショップ
ワークショップ1: コミュニケーションスタイル理解
所要時間: 40分
目的: タイプ別のコミュニケーションの好みを理解
ステップ:
- 
E/Iでグループ分け 
- 
各グループで話し合い - 理想的なミーティングの進め方
- 効果的な報告・連絡の方法
- 困る/嬉しいコミュニケーション
 
- 
全体共有 
- 
「お互いに配慮できること」をリスト化 
成果物: コミュニケーションガイドライン
ワークショップ2: 強み発見ワーク
所要時間: 30分
目的: 各自の強みを可視化し、チームで共有
ステップ:
- 
個人ワーク(5分) - 自分のタイプの強みを3つ書く
- 過去の成功体験を振り返る
 
- 
ペアワーク(10分) - お互いの強みを聞き合う
- 「相手の強み」を1つ追加で伝える
 
- 
全体共有(15分) - 各自の強みを発表
- チーム強みマップを作成
 
成果物: チーム強みマップ(ホワイトボードや模造紙)
ワークショップ3: 対立解決ロールプレイ
所要時間: 50分
目的: タイプの違いによる対立を建設的に解決する練習
シナリオ例:
プロジェクトの締切が迫っている。
Aさん(ISTJ・判断型): 「計画通り進めよう。変更は避けるべき」
Bさん(ENFP・知覚型): 「新しいアイデアがあるから、少し変えたい」
対立発生!
ステップ:
- 
シナリオ提示(5分) 
- 
ロールプレイ(15分) - 各グループで演じる
- MBTIを意識した解決策を考える
 
- 
解決策発表(15分) 
- 
ベストプラクティス共有(15分) 
学び: 違いを認め、win-winを目指す
ワークショップ4: 理想のチーム像を描く
所要時間: 45分
目的: チームのビジョンを共有し、行動に落とす
ステップ:
- 
個人ワーク(10分) - 「理想のチームとは?」を書く
- 自分が貢献できることを考える
 
- 
グループ共有(20分) - 各自の理想を共有
- 共通点を見つける
- チームビジョンをまとめる
 
- 
行動計画(15分) - ビジョン達成のために「今日からできること」3つ
 
成果物: チームビジョンと行動計画
16タイプ別:チームでの役割と貢献
NT系(分析家)
INTJ(建築家)
チームでの強み:
- 戦略的思考と長期計画
- 複雑な問題の構造化
- 独立して深く考える
最適な役割:
- 戦略立案
- システム設計
- プロジェクト全体設計
チーム貢献:
- 明確なビジョンと方向性
- 論理的な意思決定
- 効率化の提案
注意点:
- 人間関係への配慮が不足しがち
- 完璧主義でチームを急かすことも
サポート方法:
- 感情面のフォロー役を配置
- 定期的なチーム交流の場を設定
INTP(論理学者)
チームでの強み:
- 深い分析力
- 革新的アイデア
- 理論構築
最適な役割:
- 問題分析
- 技術検証
- リサーチ
チーム貢献:
- 新しい視点の提供
- 論理的整合性チェック
- 知的好奇心によるイノベーション
注意点:
- 実行に移すのが苦手
- 完璧を求めて時間がかかる
サポート方法:
- 実行サポート役とペアリング
- 期限設定と進捗管理
ENTJ(指揮官)
チームでの強み:
- リーダーシップ
- 目標達成への執着
- 組織化能力
最適な役割:
- プロジェクトマネージャー
- チームリーダー
- 意思決定者
チーム貢献:
- 明確な方向性
- 効率的な推進力
- 決断の速さ
注意点:
- 強引に見えることがある
- 感情面を軽視しがち
サポート方法:
- チームの感情を代弁する役割
- 柔軟性の価値を伝える
ENTP(討論者)
チームでの強み:
- 創造的アイデア
- 柔軟な思考
- 議論による洗練
最適な役割:
- ブレインストーミングリーダー
- 新規事業企画
- 問題解決
チーム貢献:
- 既存概念への挑戦
- 多様な可能性の提示
- 活発な議論の促進
注意点:
- アイデアを実行に移さない
- 飽きやすい
サポート方法:
- 実行フェーズのサポート
- 複数プロジェクトへの関与許可
NF系(外交官)
INFJ(提唱者)
チームでの強み:
- 深い洞察
- 理想とビジョン
- 他者理解
最適な役割:
- ビジョン策定
- チーム調整
- メンタリング
チーム貢献:
- 意味のある目標設定
- メンバーの潜在能力発見
- 長期的視点
注意点:
- 完璧主義で疲弊
- 他者を優先しすぎる
サポート方法:
- 休息の奨励
- 実務負担の軽減
INFP(仲介者)
チームでの強み:
- 価値観の明確化
- 創造性
- 誠実さ
最適な役割:
- クリエイティブ業務
- 価値提案
- 文章作成
チーム貢献:
- 理念の体現
- 創造的アイデア
- 真摯な姿勢
注意点:
- 理想と現実のギャップに苦しむ
- 批判に敏感
サポート方法:
- ポジティブフィードバック
- 現実的目標設定の支援
ENFJ(主人公)
チームでの強み:
- 人を導く力
- 共感力
- モチベーション向上
最適な役割:
- チームファシリテーター
- 人材育成
- 対外調整
チーム貢献:
- チームの一体感醸成
- メンバーの成長支援
- ポジティブな雰囲気作り
注意点:
- 燃え尽きリスク
- 自分のニーズ無視
サポート方法:
- セルフケアの推奨
- 負担の分散
ENFP(運動家)
チームでの強み:
- 情熱とエネルギー
- 創造的発想
- 人との繋がり
最適な役割:
- アイデア創出
- チームの活性化
- 新規企画
チーム貢献:
- 楽しい雰囲気
- 多様な可能性の提示
- メンバー間の橋渡し
注意点:
- 集中力の維持が難しい
- 細部を見落とす
サポート方法:
- 詳細フォロー役の配置
- 焦点を絞る支援
SJ系(番人)
ISTJ(管理者)
チームでの強み:
- 信頼性と責任感
- 正確な実行
- 秩序の維持
最適な役割:
- 品質管理
- プロセス管理
- リスク管理
チーム貢献:
- 確実な遂行
- ミスの防止
- 安定性
注意点:
- 柔軟性に欠ける
- 変化への抵抗
サポート方法:
- 変更の理由説明
- 段階的導入
ISFJ(擁護者)
チームでの強み:
- サポート精神
- 細やかな配慮
- 献身的姿勢
最適な役割:
- チームサポート
- 実務遂行
- 調整役
チーム貢献:
- メンバーケア
- 丁寧な仕事
- 安心感の提供
注意点:
- 自己主張が弱い
- 過度な負担を抱え込む
サポート方法:
- 意見表明の促進
- 負担の可視化と分散
ESTJ(幹部)
チームでの強み:
- 組織化能力
- 効率重視
- 実行力
最適な役割:
- プロジェクト管理
- オペレーション改善
- チーム統率
チーム貢献:
- 明確な構造
- 効率的推進
- 期限遵守
注意点:
- 柔軟性不足
- 感情面の軽視
サポート方法:
- 柔軟性の価値説明
- 感情フォロー役配置
ESFJ(領事官)
チームでの強み:
- 協調性
- 人間関係構築
- 実践的サポート
最適な役割:
- チーム調整
- 顧客対応
- イベント運営
チーム貢献:
- 調和の維持
- メンバー間の橋渡し
- 実務の確実な遂行
注意点:
- 批判に敏感
- 他者優先で疲弊
サポート方法:
- ポジティブ評価
- 自己ケアの促進
SP系(探検家)
ISTP(巨匠)
チームでの強み:
- 実践的問題解決
- 技術力
- 冷静な対応
最適な役割:
- トラブルシューティング
- 技術サポート
- 実装
チーム貢献:
- 即座の問題解決
- 技術的知見
- 冷静な判断
注意点:
- コミュニケーション不足
- 孤立しがち
サポート方法:
- 定期的な情報共有の場
- 単独作業の尊重
ISFP(冒険家)
チームでの強み:
- 柔軟性
- 創造性
- 調和志向
最適な役割:
- デザイン・クリエイティブ
- 柔軟対応が必要な業務
- サポート業務
チーム貢献:
- 創造的アウトプット
- 適応力
- 穏やかな雰囲気
注意点:
- 計画性不足
- 自己主張が弱い
サポート方法:
- 計画サポート
- 意見表明の促進
ESTP(起業家)
チームでの強み:
- 行動力
- 即断即決
- 柔軟性
最適な役割:
- 緊急対応
- 営業・交渉
- 新規開拓
チーム貢献:
- スピード感
- 実践的解決
- エネルギー
注意点:
- 計画を軽視
- リスク管理不足
サポート方法:
- 計画フォロー
- リスク評価の支援
ESFP(エンターテイナー)
チームでの強み:
- 活気と楽しさ
- 人との繋がり
- 柔軟な対応
最適な役割:
- チームモチベーター
- イベント企画
- 顧客対応
チーム貢献:
- ポジティブな雰囲気
- メンバーの活性化
- 楽しい職場環境
注意点:
- 計画性不足
- 深い思考が苦手
サポート方法:
- 計画立案の支援
- 分析役との協力
まとめ:効果的なチームビルディングのために
この記事では、MBTIを活用したチームビルディングの方法を解説しました。
要点のおさらい
- 相互理解が鍵: 違いを知り、受け入れる
- 多様性は強み: 異なるタイプの補完
- 実践と継続: ワークショップだけでなく日常に組み込む
- 心理的安全性: 尊重し合う文化が前提
今日から始める3つのアクション
アクション1: チームでMBTI診断
まずチーム全員で診断を受け、結果を共有する場を設けましょう(任意で)。
アクション2: ミニワークショップ
次回のチームミーティングで、30分のミニワークショップを実施してみましょう。
アクション3: コミュニケーションガイドライン作成
チームでコミュニケーションのルールを作り、実践してみましょう。
ゆめスタの知見
株式会社ゆめスタは、企業の組織開発・人材育成を支援してきました。その経験から、以下のアドバイスをお伝えします。
成功するチームの3要素
- 多様性: 異なるタイプがバランスよく存在
- 相互理解: MBTIなどで違いを可視化
- 心理的安全性: 安心して意見を言える環境
よくある失敗と対策
失敗1: ラベリング
NG: 「あの人はINTJだから冷たい」
OK: 「思考型タイプなので、論理的フィードバックを好む」
失敗2: 強制
NG: 「全員診断結果を公開してください」
OK: 「任意ですが、共有すると相互理解が深まります」
失敗3: 一度きり
NG: ワークショップだけで終わり
OK: 日常業務に組み込み、継続的に活用
継続的改善のポイント
月次振り返り
チェック項目:
- MBTIを意識したコミュニケーションができているか
- 役割分担は適切か
- メンバーの強みを活かせているか
- 新たな課題はないか
四半期ごとの効果測定
測定指標:
- チーム満足度スコア
- 業務効率(納期遵守率など)
- 離職率
- エンゲージメントスコア
最後に
MBTIはチームビルディングの強力なツールですが、万能ではありません。最も重要なのは、メンバー一人ひとりを尊重し、違いを価値として認める文化です。
MBTIはその文化を作るための手段の一つ。活用しながら、あなたのチームならではの強みを見つけてください。
チームビルディングのご相談なら、ゆめスタへ
株式会社ゆめスタでは、企業向けのMBTI活用研修・チームビルディングワークショップを提供しています。
組織開発でお悩みの方は、ぜひご相談ください。
執筆日: 2025-10-26 更新日: 2025-10-26 カテゴリ: 企業・職場向け タグ: MBTI, チームビルディング, 組織開発, 人材育成 執筆: 株式会社ゆめスタ コンテンツチーム
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