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MBTIと他の性格診断(エニアグラム、ビッグファイブ)の違い【2025年版・比較ガイド】
MBTI基礎知識

MBTIと他の性格診断(エニアグラム、ビッグファイブ)の違い【2025年版・比較ガイド】

株式会社ゆめスタ

MBTIと他の性格診断(エニアグラム、ビッグファイブ)の違い【2025年版・比較ガイド】

「性格診断を受けたいけど、どれを選べばいいか分からない…」そんな悩みはありませんか。

自己分析や就活準備で性格診断を活用しようとすると、MBTI、エニアグラム、ビッグファイブなど、様々な診断ツールが目に入ります。それぞれ何が違うのか、どれを使うべきなのか、迷ってしまいますよね。

結論から言えば、それぞれの診断には異なる目的と強みがあります。 目的に応じて使い分けることで、より深い自己理解が得られます。

この記事では、代表的な3つの性格診断(MBTI、エニアグラム、ビッグファイブ)の違いを、科学的根拠や実用性の観点から徹底比較します。就活や進路選択で、どの診断をどう活用すべきかが明確になります。

この記事で分かること

  • MBTI、エニアグラム、ビッグファイブの基本的な違い
  • それぞれの科学的信頼性と特徴
  • 目的別の診断ツールの使い分け方
  • 就活・自己分析での実践的な活用法

読了時間: 約10分


目次

  1. 3つの性格診断の基本概要
  2. MBTI、エニアグラム、ビッグファイブの違いを比較
  3. 科学的信頼性の違い
  4. 目的別:どの診断を使うべきか
  5. 複数の診断を組み合わせる方法
  6. まとめ

3つの性格診断の基本概要

まず、それぞれの診断の基本を理解しましょう。

MBTI(Myers-Briggs Type Indicator)

16タイプの性格診断として広く知られています。

基本構造

4つの指標の組み合わせで16タイプに分類:

  • E(外向型)vs I(内向型): エネルギーの方向
  • S(感覚型)vs N(直観型): 情報の受け取り方
  • T(思考型)vs F(感情型): 意思決定の方法
  • J(判断型)vs P(知覚型): 外界への対応

特徴

  • 行動や認知スタイルに焦点: 「どのように考え、行動するか」を測定
  • タイプ分類: 16の明確なタイプに分類される
  • 分かりやすさ: 初心者でも理解しやすい

エニアグラム(Enneagram)

9つの性格タイプに分類する、古代の知恵に基づく診断です。

基本構造

9つのタイプに分類:

  1. 改革する人
  2. 助ける人
  3. 達成する人
  4. 個性的な人
  5. 調べる人
  6. 忠実な人
  7. 熱中する人
  8. 挑戦する人
  9. 平和をもたらす人

特徴

  • 内的動機に焦点: 「なぜそう行動するか」を探る
  • 成長の道筋: 健全・通常・不健全の3段階で成長を示す
  • 深い自己理解: 行動の背後にある欲求や恐れを理解

ビッグファイブ(Big Five)

心理学で最も信頼性の高い性格診断モデルです。

基本構造

5つの連続的な次元で測定(タイプ分類ではない):

  • 開放性(Openness): 新しい経験への開放度
  • 誠実性(Conscientiousness): 責任感や計画性
  • 外向性(Extraversion): 社交性やエネルギッシュさ
  • 協調性(Agreeableness): 他者への配慮
  • 神経症的傾向(Neuroticism): 感情の安定性

特徴

  • 連続スコア: タイプではなく、各次元のスコアで表現
  • 科学的根拠: 数十年の学術研究に裏付けられている
  • 予測力: 職務適性や人生の成果を予測できる

MBTI、エニアグラム、ビッグファイブの違いを比較

3つの診断を、様々な観点から比較してみましょう。

比較表:一目で分かる違い

項目 MBTI エニアグラム ビッグファイブ
分類数 16タイプ 9タイプ 5次元(連続スコア)
測定対象 行動・認知スタイル 内的動機・欲求・恐れ 5つの性格特性
アプローチ 外面的観察 内面的探求 統計的測定
科学的信頼性 中程度 低〜中程度 高い
結果の表現 タイプ名(INTJ等) タイプ番号(1〜9) 各次元のスコア
向いている用途 相性診断、自己理解 成長課題の発見 職務適性、学術研究
分かりやすさ ★★★★★ ★★★☆☆ ★★★☆☆

焦点の違い

MBTI:「どのように」に注目

「あなたはどのように情報を処理し、判断しますか?」 という外面的な行動パターンを測定します。

具体例

Aさん(INTJ)は、論理的に分析し、計画的に行動する傾向があります。これは彼女の「思考の癖」や「行動スタイル」を表しています。

エニアグラム:「なぜ」に注目

「あなたはなぜそう行動するのですか?」 という内面的な動機や恐れを探ります。

具体例

Bさん(タイプ3:達成する人)は、成功を追求する行動をとります。その背景には「失敗を恐れる」「認められたい」という内的動機があります。

ビッグファイブ:「どの程度」に注目

「あなたはこの特性をどの程度持っていますか?」 という連続的なスコアで測定します。

具体例

Cさんは、開放性80%、誠実性60%、外向性40%といったスコアで表現されます。タイプに分類せず、各特性の強弱を示します。

結果の解釈の違い

MBTIの場合

  • 明確なタイプ分類: 「あなたはINTJです」
  • タイプの説明: INTJの特徴、強み、弱み、適職などを読む
  • 相性診断: 他のタイプとの相性を確認できる

エニアグラムの場合

  • タイプと成長段階: 「あなたはタイプ3で、現在は通常レベルです」
  • 成長の道筋: 健全な状態になるためのヒントを得る
  • ウィング: 隣接タイプの影響も考慮(例:タイプ3w2)

ビッグファイブの場合

  • 各次元のスコア: 「あなたは開放性80%、誠実性60%…」
  • 相対的な位置: 他者と比較した際の相対的な位置を理解
  • 特性の組み合わせ: 5つの特性が総合的にどう働くかを分析

科学的信頼性の違い

性格診断を選ぶ際、科学的信頼性は重要な判断基準です。

ビッグファイブ:最も信頼性が高い

科学的根拠

  • 数十年の研究: 1980年代から心理学者によって研究されている
  • 再現性: 異なる文化圏でも一貫した結果が得られる
  • 予測力: 職務パフォーマンス、人生の満足度などを予測できる

学術的評価

心理学で最も信頼性の高い性格診断モデルとして広く認められています。大学の心理学の教科書にも掲載されています。

MBTI:中程度の信頼性

科学的課題

  • 再テストの信頼性: 時間を置いて再受験すると、結果が変わることがある(特にボーダーラインの人)
  • 二分法の問題: 連続的な特性を「E or I」のように二分するのは不正確という批判

実用的価値

科学的な限界はありますが、自己理解や他者理解のツールとしては有用です。特に相性診断や自己分析の入り口として人気があります。

エニアグラム:低〜中程度の信頼性

科学的課題

  • 研究の不足: ビッグファイブに比べて学術研究が少ない
  • 主観性: 自分のタイプを正確に判定するのが難しい
  • 古代の知恵: 科学的手法で開発されたわけではない

実用的価値

科学的根拠は弱いものの、内的動機や成長課題を理解するツールとしては価値があります。自己啓発やカウンセリングの分野で活用されています。

ゆめスタの見解

科学的信頼性が全てではありません。 重要なのは、診断結果をどう活用するかです。

  • 就活・キャリア選択: ビッグファイブの信頼性が有用
  • 自己理解・相性診断: MBTIの分かりやすさが魅力
  • 成長課題の発見: エニアグラムの深い洞察が役立つ

目的別:どの診断を使うべきか

それぞれの診断には向いている用途があります。目的に応じて使い分けましょう。

就活・キャリア選択

おすすめ:ビッグファイブ + MBTI

ビッグファイブで職務適性を数値的に把握し、MBTIで具体的な職業イメージを掴む組み合わせが効果的です。

活用例
  1. ビッグファイブで自己分析

    • 誠実性が高い → 計画性や責任感を強みとしてアピール
    • 開放性が高い → クリエイティブな職種に適性あり
  2. MBTIで適職を探る

    • INTJ → 戦略的思考が求められる職種(コンサル、研究職など)
    • ENFP → 人と関わるクリエイティブな職種(企画、マーケティングなど)
自己PRへの活用

「ビッグファイブ診断で誠実性が85%と高く、計画的に物事を進める力が強みです。この特性を活かし、プロジェクト管理の役割を担うことができます。」

恋愛・人間関係の相性診断

おすすめ:MBTI + エニアグラム

MBTIで相性の傾向を把握し、エニアグラムで相手の内的動機を理解すると、深い関係構築に役立ちます。

活用例
  1. MBTIで相性を確認

    • INTJ × ENFP:補完関係で相性良好
    • ISTJ × ESFP:価値観の違いを理解する必要あり
  2. エニアグラムで内面を理解

    • タイプ2(助ける人)の恋人は、感謝されることを求めている
    • タイプ5(調べる人)の友人は、一人の時間を尊重してほしい

自己成長・課題の発見

おすすめ:エニアグラム + ビッグファイブ

エニアグラムで成長課題を見つけ、ビッグファイブで具体的な改善方向を決める組み合わせが有効です。

活用例
  1. エニアグラムで課題を発見

    • タイプ3(達成する人)の課題:他者の評価に依存しすぎる
    • タイプ6(忠実な人)の課題:不安を感じやすい
  2. ビッグファイブで改善方向を設定

    • 神経症的傾向が高い → ストレス管理のスキルを学ぶ
    • 協調性が低い → チームワークのトレーニングを受ける

高校生の進路選択

おすすめ:MBTI

分かりやすさが最大の魅力。高校生が自己理解の入り口として使うには最適です。

活用例
  1. 文理選択の参考に

    • 直観型(N):抽象的思考が得意 → 理系や哲学系に向いている可能性
    • 感覚型(S):具体的な情報を扱うのが得意 → 実務的な分野に向いている可能性
  2. 部活・サークル選び

    • 外向型(E):人と関わる活動を楽しめる
    • 内向型(I):一人または少人数での活動が合う

企業の採用・人材配置

おすすめ:ビッグファイブ

科学的根拠が強いため、採用判断や人材配置の参考データとして活用できます。

活用例
  1. 職務適性の判断

    • 営業職:外向性と協調性が高い人材
    • 研究職:開放性と誠実性が高い人材
  2. チーム編成

    • 多様な性格特性を持つメンバーを組み合わせる
    • バランスの取れたチームを作る

複数の診断を組み合わせる方法

1つの診断に頼るのではなく、複数を組み合わせることで、より立体的な自己理解が得られます。

おすすめの組み合わせパターン

パターン1:MBTI + ビッグファイブ(初心者向け)

分かりやすさ科学的信頼性のバランスが良い組み合わせです。

ステップ
  1. MBTIで全体像を掴む: 自分のタイプを知り、基本的な特徴を理解
  2. ビッグファイブで詳細を把握: 各特性のスコアを確認し、強み・弱みを数値化
  3. 結果を統合: MBTIのタイプ説明とビッグファイブのスコアを照らし合わせる
具体例

大学生のDさん(INFP)は、ビッグファイブで開放性90%、協調性85%という結果でした。これは、INFPの「理想主義的」「共感力が高い」という特徴と一致しています。

パターン2:エニアグラム + MBTI(自己探求向け)

内面と外面の両方を理解できる組み合わせです。

ステップ
  1. MBTIで行動パターンを理解: 「どのように」考え、行動するか
  2. エニアグラムで動機を探る: 「なぜ」その行動をとるのか
  3. 相関関係を確認: 例えば、INTJ × タイプ5は相性が良いなど
具体例

社会人のEさん(ENTJ、タイプ3)は、リーダーシップを発揮する行動(ENTJ)の背景に、「成功したい」「認められたい」という動機(タイプ3)があることに気づきました。

パターン3:3つ全て(上級者向け)

最も包括的な自己理解が得られます。

ステップ
  1. ビッグファイブで基礎データを取る: 科学的な性格特性を数値化
  2. MBTIで行動傾向を理解: タイプ別の特徴を確認
  3. エニアグラムで深掘り: 内的動機と成長課題を探る
  4. 結果を統合: 3つの診断結果を照らし合わせ、一貫している部分を見つける

まとめ

この記事では、MBTI、エニアグラム、ビッグファイブの違いと、目的別の使い分け方を解説しました。

要点のおさらい

  1. MBTI: 行動・認知スタイルに焦点。16タイプに分類。分かりやすく、相性診断に最適。
  2. エニアグラム: 内的動機・欲求・恐れに焦点。9タイプに分類。成長課題の発見に有効。
  3. ビッグファイブ: 5つの性格特性を連続スコアで測定。科学的信頼性が最も高く、就活・キャリア選択に最適。

目的別のおすすめ

目的 おすすめ診断
就活・キャリア選択 ビッグファイブ + MBTI
恋愛・人間関係 MBTI + エニアグラム
自己成長 エニアグラム + ビッグファイブ
進路選択(高校生) MBTI
企業の採用 ビッグファイブ

今日からできるアクションプラン

  1. まずMBTI診断を受けてみる(無料で簡単)
  2. 診断結果を読んで、自分に当てはまる部分をメモする
  3. 余裕があれば、ビッグファイブ診断も受けてみる
  4. 複数の診断結果を比較し、一貫している特性を見つける

最後に

1つの診断に固執する必要はありません。 それぞれの診断には異なる強みがあり、目的に応じて使い分けることで、より深い自己理解が得られます。

まずは気軽にMBTI診断から始めて、徐々に他の診断も試してみてください。複数の視点から自分を見つめることで、新しい発見があるはずです。


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よくある質問(FAQ)

Q1. どの性格診断が一番正確ですか?

A. 科学的信頼性ではビッグファイブが最も高いです。しかし、「正確さ」の定義は目的によって異なります。職務適性の予測ならビッグファイブ、自己理解の深さならエニアグラム、分かりやすさならMBTIが優れています。目的に応じて選びましょう。

Q2. 複数の診断で結果が矛盾する場合はどうすればいいですか?

A. 矛盾は悪いことではありません。それぞれの診断が異なる側面を測定しているためです。例えば、MBTIで「内向型」でも、ビッグファイブで「外向性50%」なら、両方の特性を持つバランス型と解釈できます。一貫している部分に注目しましょう。

Q3. 就活でどの診断結果を企業に伝えるべきですか?

A. 企業が求めている場合のみ、ビッグファイブの結果を伝えるのが無難です。MBTIやエニアグラムは、自己PRのエピソードとして語るのは良いですが、診断結果そのものを強調する必要はありません。重要なのは、診断を通じて得た自己理解を、どう仕事に活かすかです。

Q4. どの診断も無料で受けられますか?

A. はい、全て無料版があります。ただし、詳細な結果や専門家の解説を受けるには有料版が必要な場合もあります。まずは無料版で試してみて、必要に応じて有料版を検討しましょう。

Q5. 診断結果が自分に合わない気がします…

A. よくあることです。以下を試してみてください:(1)別の時期に再受験する、(2)リラックスした状態で受け直す、(3)複数の診断を受けて比較する、(4)周囲の人に自分の印象を聞いてみる。診断はあくまで「参考ツール」であり、最終的には自分自身が一番よく知っているものです。



執筆日: 2025-10-26 更新日: 2025-10-26 カテゴリ: MBTI基礎知識 タグ: MBTI, エニアグラム, ビッグファイブ, 性格診断, 自己分析

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